【世界水泳】光州大会で起こった不備・不祥事まとめ

2019-07-23

2019年7月12日(金)から韓国で開催されている、光州大会(以降、本大会)ですが、

本大会では選手の記録以上に、注目を集めている、不備や不祥事が多く指摘されています。

 

本大会で起こった悲劇をまとめていきたいと思います。

 

スタート装置の不備、異例の3回泳ぎ直し

本大会の不備が注目されたきっかけとなった問題です。

 

イタリアの国内記録保持者である、「シモーネ・サッビオーニ」選手が、

男子100メートル背泳ぎ予選で起こった問題です。

 

背泳ぎのスタートに使用される「レッジ」と呼ばれる、足を乗せる斜めの板が、

スタート時にズレるといった問題が発生しました。

 

この問題が発生し、本選手は3回の泳ぎ直しを余儀なくされています。

(いずれも「レッジ」のずれによる泳ぎ直し)

 

レッジとは?

日本では、2015年から協議会で導入された器具です。

背泳ぎの選手がスタート時に足が滑るといった問題をなくすための器具となっています。

 

本来は、スタートを補助するための器具にも関わらず、本大会ではスタートを妨害する結果となっています。

 

レッジについては、日本水泳連盟公式時計パートナーでもある「SEIKO」が配信している動画が分かりやすいです。

 

本大会で使われた「レッジ」メーカーは?

今回のオフィシャルタイマーは「OMEGA」となっています。

国際水泳連盟公式サイト

 

レッジの販売も行っているため、おそらく「OMEGA」製である可能性が高いです。

 

ただ、「OMEGA」側の落ち度ではなく、運営側のヒューマンエラーの可能性も捨てきれません

 

なにせ、主催国がこれまでも公式大会でヒューマンエラーによる、不祥事(※1)を起こしている「韓国」ですから、

原因が分かっていない今は、「OMEGA」を責めるべきではないでしょう。

(※1:例えば、F1の黒歴史と呼ばれる「韓国GP」など)

 

レッジに関する問題は他にも・・・

東京五輪出場を目指している、男子背泳ぎの「入江陵介」選手も、同様の問題を指摘しています。

 

入江選手もスタートが仕切り直しとなるアクシデントがあったみたいです。

「よくわかんないです。(足場が)落ちるんです。力を加えたらズルンと」。問題は、スタート台の下に設置されたバックストロークレッジに起こった。背泳ぎのスタート姿勢の際に両足をかけるところ。仕切り直しで準決勝進出も、29歳は改善を訴えた。

「今までこういうことはないので、改善してほしい。この大会でひたすら起きているのは、機械のズレがあるからだと思う」

引用元:日刊スポーツ「入江陵介、スタート器具不具合に困惑「改善して」」より

 

なお、この問題には抗議が多くあったため、大会運営側は本補助器具の使用を取りやめたそうです。

 

 

大会中にルールが変わる、異例の大会となりました。

通常は、大会で使用する器具についてチェックを行っているはずですが、

同器具が続けざまに問題を起こしています。

 

開催国「韓国」の信用を下げる大きな出来事でしょう。

 

一旦使用停止となったレッジが復活

スタート時にレッジがずれるなどの不具合があり、一時使用停止となったが、準決勝では固定方法を変えて使用することが認められている。

 

不具合を出していた原因は、予選での固定方法が悪かったともとれる。

事実、準決勝のレースを全体6位で通過した、入江陵介選手は「準決勝は大丈夫でした。今回は動かなかったです。」とコメントを残している。

 

ただ、レッジの使用にも制限があり、通常5段階で高さを変更できるが、今回は全員が同じ高さで設置されていたそうです。

 

一部の国では「抗議する」と言っていたと不満を残す結果となった。

 

準決勝は異例の救済措置

レッジによる問題で、抗議を出した2人の選手が、準決勝で異例の救済措置が行われた。

 

救済措置の対象となった選手は、以下の2選手

・シモーネ・サッビオーニ(イタリア)

・ディラン・カーター(トリニダード・トバゴ)

 

いずれも、トラブルが起きなかった時のタイムで予選を通過している。

 

今回抗議を行った選手が救済措置を受けたので、

もしかすると、不具合があったにもかかわらず、救済措置を受けられなかった選手もいるかもしれません。

 

選手としては、国際大会の器具不具合は、1件でも起こると「自身のタイムが正当なものでなかったのでは」

不安になる事態に陥りかねません。

 

本大会では、不具合が頻発しているため、選手たちは運営への怒りと不安に満ちていると考えられます。

 

 

中国「孫楊」選手のドーピング疑惑

 

こちらも大きな反響を受けています。

男子400メートル自由形決勝で、優勝を飾った「孫楊」選手にドーピング疑惑がかかっています。

 

表彰式では、2位だったオーストラリアの「マック・ホートン」選手が表彰台に立たない異例の事態となりました。

 

彼のコメントでは「彼のような行いをする者と表彰台を共有するつもりはない」とあり、

孫楊選手に対する怒りはすさまじいことが見て取れます。

 

抜き打ちのドーピング検査器具を金づちで破壊!?

過去のオリンピック(ロンドン・リオデジャネイロ)で、3つの金メダルを獲得している孫楊選手ですが、その時に行われた抜き打ちのドーピング検査を受けたそうです。

その時、検査で採取した血液サンプルを金づちで破壊する妨害が行われたと、海外メディアが報じています。

 

このような行為は、自身が検査されては困ることが無いと絶対に起こりえない事態です。

 

オーストラリアの選手も、検査妨害行為を把握しており、表彰台に上がらないという一種の抗議を行ったと考えられます。

 

ホートン選手は中国からのSNS攻撃を受けていた

リオデジャネイロオリンピックの後に、ホートン選手がSNSを更新する度に、中国ファン(おそらく孫楊のファン)から誹謗中傷のコメントが寄せられていたそうです。

 

マックホートン選手のTwitter⇒@_mackhorton

 

男子200m自由形でも1位を獲得し、2冠を達成するも、写真を拒否される

男子200m自由形で孫楊選手は1位を獲得し、本大会2冠を達成した。

 

同レースで3位に入った、「ダンカン・スコット」選手(英国)がメダリストでの写真撮影を拒否した。

彼はコメントで「どうして彼に敬意を示さなければいけないんだい?」とホートン選手と同様の対応をした。

 

真実か定かではないが、表彰台へ向かうスコット選手に向けて、孫楊選手から「負け犬」と呼んだと報じられている。

 

ブラジル選手にも握手拒否される

孫楊選手は、800メートルリレー予選で、隣のレーンのブラジル選手に握手を求めたが、目を合わせただけで握手には応じなかった。

 

中国メディアは今までの行為に対して、「偏見と噂で選手を傷つけている」と批判をしている。

当の本人はライバル選手に向かって「負け犬」呼ばわりする言動をしている。

 

この言動で国際水泳連盟は警告を行っている。

 

他の選手たちは、孫楊選手に拒否行為を行った選手たちを支持すると表明している。

 

どうやら選手間では、拒否行為を支持するだけの根拠があると考えられる。

 

 

不祥事はプール外でも

光州のナイトクラブで、建物の内部が崩壊する事故が起きました。

建物内に作られていた、バルコニーのようなものが人を乗せて、重みで崩壊したそうです。

 

この事故で、韓国人男性2人が死亡、世界水泳に出場した選手8人にけがを負わせる事故になりました。

その他にも8名の客にけがを負わせており、大きな事故となっています。

 

本ナイトクラブでは、同じ事故が去年にも起こっており、崩落部分のバルコニーは違法に増築されたものだとのことです。

 

世界の舞台でしのぎを削っている選手にけがを負わせているため、大きな報道となっています。

 

去年も同じ事故が起きているにもかかわらず、違法に増築し、同じ過ちを起こしている。

自身が傷つく分には、因果応報で済まされるが、他人を傷つける事故を起こしているので、怒りすら感じます。

 

「日本はオリンピックを開く資格がない」と批判をしている韓国ですが、

果たして「世界水泳」を開催する「資格」があったのか、はなはだ疑問です。

 

偽のサポーターを税金で雇う

韓国には水泳のスター選手がいないため、観客を集めるのに苦労しているそうだ。

 

余りに人が少ないため、韓国は偽のサポーターを、1日3時間1万ウォンで雇っていたそうです。

しかもその資金は税金から捻出されるそうで、国内から非難の声が出ている。

 

ダイビング競技選手が着用しているウェアのロゴがテープで消される

原因は大韓水泳連盟とスポンサー企業との契約が遅れたことによるものです。

選手に配布したウェアには、スポンサー企業のロゴがすでに入っていたため、そのロゴを隠すためにテープを張ったそうです。

 

ネットの反応では、「腕のロゴがデサント」「不買運動対象のデサントだから消したんじゃね?」と色々な憶測が飛び交っています。

 

一方韓国側のコメントは、「今後、このようなことが二度と起こらないように、より徹底して準備し選手に被害が及ばないようにする」と反省?をしているようです。

 

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以上


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