毎年、11月中旬ごろに解禁される「ボジョレヌーボ」の解禁日が決まりました。
解禁日は11月21日(木)となります。
「ボジョレヌーボ」で注目されるのが、ワインの評価(キャッチコピー)でしょう。
歴代の評価を振り返りつつ、今年のワインの出来についてまとめていきます。
今年(2019年)の「ボジョレー」への評価とは?
輸入をしているサントリーワインインターナショナルは、今年のボジョレヌーボについて以下の評価を出しています。
「今年は味わい豊かなブドウが収穫でき、果物をそのまま食べたようなワインに仕上がった」
「味わい豊か」と評価をされており、昨年同様期待が大きくなることでしょう。
歴代の「ボジョレー」へのキャッチコピー
ここで歴代「ボジョレー」の独特なキャッチコピーを振り返ってみましょう。
1995年 | 「ここ数年で一番出来が良い」 |
1996年 | 「10年に1度の逸品」 |
1997年 | 「まろやかで濃厚。近年まれにみるワインの出来で過去10年間でトップクラス」 |
1998年 | 「例年のようにおいしく、フレッシュな口当たり」 |
1999年 | 「1000年代最後の新酒ワインは近年にない出来」 |
2000年 | 「今世紀最後の新酒ワインは色鮮やか、甘みがある味」 |
2001年 | 「ここ10年で最もいい出来栄え」 |
2002年 | 「過去10年で最高と言われた01年を上回る出来栄えで1995年以来の出来」 |
2003年 | 「110年ぶりの当たり年」 |
2004年 | 「香りが強く中々の出来栄え」 |
2005年 | 「タフな03年とはまた違い、本来の軽さを備え、これぞ『ザ・ヌーボー』」 |
2006年 | 「今も語り継がれる76年や05年に近い出来」 |
2007年 | 「柔らかく果実味豊かで上質な味わい」 |
2008年 | 「豊かな果実味と程よい酸味が調和した味」 |
2009年 | 「過去最高と言われた05年に匹敵する50年に一度の出来」 |
2010年 | 「2009年と同等の出来」 |
2011年 | 「100年に1度の出来とされた03年を超す21世紀最高の出来栄え」 |
2012年 | 「偉大な繊細さと複雑な香りを持ち合わせ、心地よく、よく熟すことができて健全」 |
2013年 | 「みずみずしさが感じられる素晴らしい品質」 |
2014年 | 「太陽に恵まれ、グラスに注ぐとラズベリーのような香りがあふれる、果実味豊かな味わい」 |
2015年 | 「過去にグレートヴィンテージと言われた2009年を思い起こさせます」 |
2016年 | 「豊満で朗らか、絹のようにしなやか。しかもフレッシュで輝かしい 」 |
2017年 | 「エレガントで酸味と果実味のバランスがとれた上品な味わい 」 |
2018年 | 「珠玉のヴィンテージとして歴史に刻まれる」 |
今年は「果物をそのまま食べたようなワインに仕上がった」とあるので、キャッチコピーだけ見ると2014年あたりと同じようなニュアンスであることが分かります。
とはいえ、この評価はサントリーが出しているもので、ボジョレワイン委員会は以下のようなコメントを残しています。
2019年ヴィンテージは有望だと予想されてはいるものの、フランス全土の生産者にとって難しい年でした。
彼らがこれからやらなければならないことは、テクニックを存分に活かし、ぶどうを今までにない特別なものにすることです。
出来が良いとされていた2018年に比べると、出来に不安要素を残すようなコメントがあることから、昨年と比べると味が落ちている可能性もあります。
ボジョレーの正しい飲み方
ボジョレーは「その年のワインの出来を見るための試作ワイン」であることを忘れてはいけません。
熟成させるためのワインとは製法が異なるので、購入後は早めに飲むことがおすすめされています。
おいしい飲み方
1.冷やして飲む
2.細身のグラスで飲む
渋みの少ないのが特徴なボジョレーは、普段ワインを飲まない方でも比較的飲みやすい部類のワインです。
普通のワインでは、冷やすことで渋みが出るそうですが、ボジョレーではその現象が起きにくいそうです。
ボジョレーは、香が豊かなワインではないので、底が広いグラスである必要がありません。気軽に普通のグラスでもおいしく飲めます。
最後に
ボジョレーの解禁日は世界で統一されているそうで、極東の日本は世界でも早く日が明けることでも有名です。
その点で言えば、いち早くボジョレーを楽しめる国となっています。
Amazonでもボジョレーの事前予約が始まっているので、予約してみてはいかがでしょうか。
安く手に入るボジョレーだからこそ、気軽にワインが楽しめる一品となっているので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。