日本が輸出管理手続きを優遇するホワイト国(グループA)から韓国を除外したことを受け、韓国も同様に韓国版ホワイト国から日本を除外しました。
さらに既存のホワイト国以外の地域よりも格下の「ダ地域」というグループを新設して、日本だけを含めることを発表しました。
韓国版ホワイト国制度について
韓国も日本と同じく、戦略物資の輸出管理手続きを優遇するホワイトリスト制度があります。
日本は非ホワイト国をさらにグループB~Dに分類して、国の信頼度によってある程度優遇するか、すべてをチェックするかを分けています。(韓国はグループBに降格、ある程度の優遇は受けられる)
韓国との違いは、韓国はグループ自体は2種類しかありません。
カ地域 | ホワイト国 | 29ヵ国(日本のほかに、米国・カナダ・英国・フランス・ドイツ・オーストラリアなど) |
ナ地域 | 非ホワイト国 | カ地域以外の国(北朝鮮、イランなどを含む) |
「カ地域」に分類される国については、簡単な書類手続きで問題なければ5日以内に輸出許可が出ます。
「ナ地域」に分類される国については、厳重な審査が行われ輸出許可の是非が決まります。
日本をホワイト国から除外「ダ地域」新設へ
日本のホワイト国除外を受け、韓国も同様に日本をホワイト国から除外します。
しかし、それだけでなく日本のためだけに新たな分類「ダ地域」を新設します。
当然「ダ地域」に含まれるのは日本だけで、分類上は北朝鮮やイランといった国以下の扱いになります。
カ地域 | ホワイト国 | 29ヵ国(米国・カナダ・英国・フランス・ドイツ・オーストラリアなど) ★日本を除外 |
ナ地域 | 非ホワイト国 | カ地域以外の国(北朝鮮、イランなどを含む) |
ダ地域 | 非ホワイト国 | 日本(新設) |
非ホワイト国の「ナ地域」との違いは、そろえる書類や審査期間の大幅な強化です。
つまり、日本だけ輸出手続きを難しくして輸出しにくくしているのです。
最後に
韓国は日本をホワイト国から除外するだけでなく、わざわざ日本だけに適用する新基準を設けてきました。
日本には「韓国に輸出した戦略物資の使途不明が大量にある」件や「北朝鮮やイランに横流ししている疑い」など大義名分があり、ホワイト国から除外しました。
それに他国同様に正規の手続きさえ行えばこれまで通りに輸入できます。
一方韓国は日本に輸出した戦略物資に問題が起きていないにもかかわらず、報復としてホワイト国から除外して日本のみ基準を強化しました。
これで日本をWTOに提訴するといっているのが笑えます。普通にみればどちらがWTOに違反しているか一目瞭然です。
ただ韓国は国際社会に対して何を言い出すかわからないので、日本政府にはこの辺りを国際社会に向けてしっかり説明してほしいです。
以上