28日閉幕した、韓国光州での世界水泳ですが、国際水泳連盟(FINA)のマグリーネ会長のコメントが波紋を呼んでいます。
会長は閉幕で「競技施設素晴らしかった」とコメントを残しています。
本大会での不祥事は以下の記事にてまとめているので、参照してみてください。
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【世界水泳】光州大会で起こった不備・不祥事まとめ
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「光州大会、競技施設素晴らしかった」過去の大会はどれだけ不祥事を?
FINAの会長が「競技施設素晴らしかった」とコメントを残したからには、過去の大会に「3回泳ぎ直し」以上の不祥事があったのか、過去10年分の大会について調べてみました。
2009年「ローマ大会」
レーザー・レーサー問題
ことの発端は前年の北京オリンピックで、Speedo社の「レーザー・レーサー」を着用した選手が次々と世界記録を出したことから始まる。
本水着は審議が行われたが、ローマ大会では使用が認められた。翌年2010年から着用が禁止され、新素材による水着の着用が禁止されました。
ローマ大会では特に施設における問題は見られず、新素材を用いた水着が問題となっただけでした。
2013年「バルセロナ大会」
開催地やり直し投票
1度はドバイに決定していたが、準備不足から、再度開催地を投票で選ぶことになりました。
投票の結果、開催地がバルセロナで決定しました。
こちらは開催地決定時の問題で、大会自体はつつがなく進行していきました。
施設に関する出来事も無かったです。
2015年「カザン大会」
ドーピング違反でカザン大会欠場
オーストラリアの選手「カイリーパーマー」選手がドーピング違反のため、カザン大会を欠場しました。
カザン大会での使用ではないため、不祥事としてまとめるか迷いましたが、特に問題が見つからなかったため、関連としてまとめました。
持参した食料が没収
日本代表メンバーがカザンに到着した際に、メンバーが持ち込んだ、缶詰やカップ麺が没収となったことがあった。
後発の便でカザンに向かった選手たちは、持参した食料をタオルに包むなどして、対策を行ったそうです。
こちらも不祥事とも言えないような、出来事しかなかったです。
もちろん施設での不備についても、何もなかったようです。
2017年「ブタペスト大会」
メキシコ開催から、ハンガリー「ブタペスト」へ
開催国を決定する投票で、一度はメキシコ「グアダラハラ」が開催地に選ばれました。
しかし、原油価格下落の影響で、メキシコ政府から開催の返上を決定しました。
2021年を予定していたハンガリーが4年繰り上げで開催することが決定しています。
こちらもバルセロナと同じような状況で、メキシコの財政難による開催地変更がありました。
大会自体はつつがなく進行されています。もちろん施設の不備等はありませんでした。
2019年「光州大会」
異例の3回泳ぎ直し
背泳ぎ予選にて、スタート補助に使う器具「レッジ」がずれる不備が散見された。この問題に、イタリアの「シモーネ・サッビオーニ」選手が抗議し、泳ぎ直しが認められるも、2回目の泳ぎ直しでも同様の不備が発生した。3回目でようやくスタートが切れ、予選を突破している。
大会中に器具使用不可に→やっぱOK
上記不備により、「レッジ」の使用が一時使用停止になる。大会中にルールが変わる異例の対処となりました。
しかし、準決勝では本器具の使用が認められている。このことから、ヒューマンエラーによる不備であることが予想されます。
不祥事はプール外でも
光州のナイトクラブにて、バルコニーのような建造部分が崩落する事故が発生。
これにより、水球の選手8人にけがを負わせる事態に
孫楊選手のドーピング疑惑以外に、これだけの施設不備が報道されている。
しかし、FINA会長は「競技施設素晴らしかった」とコメントを残している。
過去10年を振り返っても、一番施設に不備がある大会のように思えるが、FINA会長は何を見て、施設について褒めることがあったのか、本心でこのコメントを残したのか、疑問に感じます。
(もしかすると、光州に向けた皮肉だったのかもしれません。)
ネットの反応
アンチドーピングに対する不可解な対応やこの何とも的外れなコメントをみると、FINAはどうも腐った組織らしい。
いずれWADAやIOCから糾弾されたりするかも。#世界水泳 #スタート台が壊れるなんてみたことないhttps://t.co/CVpqDkKlzv— ChaBee (@ywalker60) July 28, 2019
#世界水泳 ってなんで韓国で開催されたんやろ?
問題ばっかり起こってロクな大会ではない。
っていうか問題が起こってもうまく対処できへん。薬物使用の中国人、崩落事故・・・
韓国で世界大会は、ダメ!絶対!(・∀・)
— いちびりさん (@Mr_prank8) July 28, 2019
ネット上でも、光州大会についての問題が批判されています。
施設・ドーピング・崩落事故と不祥事に続く不祥事が立て続けに起こっており、批判が集まるのは当たりまえと言えるでしょう。
FINA会長の言葉が本心だとしたら、組織自体を見直した方がよいのではないでしょうか。
以上