岩手県大槌町で公用車で煽り運転をされたと被害者から訴えがありました。
そして9月3日に当時公用車を運転していた沢舘和彦副町長が釈明会見を行いました。
煽りの意図はなかったと否定する一方、被害者から20万円要求され暴行を受けたとしていました。
しかし、会見中に「20万円要求」が嘘だったことが判明し注目を集めています。
今回は会見でのやり取りや、煽り運転を行ったとされる副町長についてまとめます。
岩手大槌町副町長の煽り運転疑惑の概要
朝日新聞によると次のように報道されています。
沢舘和彦副町長は7月31日、盛岡市内で財政問題の会議に出席後、自ら公用車を運転。同日午後9時ごろ、同県遠野市内の釜石自動車道で前方車両にハイビームをしたまま運転し続けた。翌8月1日、町役場に来た男性が「公用車であおり運転された」と苦情を申し立てた。
どうやら公用車で走行中に先行車がいる状態でハイビームをしたまま走行したようです。
後方車がずっとハイビームでついてくると「煽っている」と思われても仕方がない気もしますが、それだけではないようです。
被害者の知人を名乗る人らはSNSに「後ろにピッタリくっつき蛇行運転を繰り返した」などと投稿している。
蛇行運転を行ったとの話もあります。
さらに「news zero(日本テレビ系列)」の9月3日放送分でも取り上げられ、その中で被害者の方の証言がありました。それによると、他にもあおり運転ともとれる行動が紹介されていました。
- ハイビームで車間距離を詰められた
- 15kmに及んで煽りを受けた
釈明会見での発言内容
煽り運転を行ったとされる副町長が9月3日に釈明会見を行いました。
FNNによると次のように報道されています。
「慣れない車で気付かずに、ハイビームで走行していた事実はありました。釜石に入ってからの追い越し車線で、安全に追い越すために、一時的にスピードを上げたということもありました」
煽り運転の意図については否定しました。
ハイビーム走行については認め、慣れない車で気づかなかったとしています。
訴えがあった後に、被害者男性に対して謝罪を行ったようです。
副町長は被害者からある要求されたことを明かしました。
「(男性が)言い出したのは、『俺には税金が30万かかってる。だから、そのうち20万を減額しろ。そうすれば納得する』。当然、そのようなことはできませんということで、お断りを続けました。そしたら、そこで暴行を受けました」
税金の減額を要求されたうえに、暴行を受けたというのです。
暴行を受けたことから逆に副町長側が警察に被害届を出したようです。
会見での嘘が発覚!
会見中に副町長は、被害者から税金の減額を要求されたと明かしました。
『俺には税金が30万かかってる。だから、そのうち20万を減額しろ。そうすれば納得する』
これだけ聞くと、被害者からお金を要求されているようにも見えます。
しかし実はこれは嘘で、解決のためか口封じのためかは分かりませんが、副町長側から20万円出すとの持ち掛けがあったことが判明しました。
報道陣から、「副町長自身がお金での解決を持ち掛けたのでは?」と問いただされると、当初は否定していたものの、「確かに、20万わたしが出しますというような、出しますかという話はしました...。(20万出してもいいと言ったのか?)そうです。それは、確かに追い込まれたというのもありますが、どうしても納得しないから、やむにやまれず、そういう話はしました」と話した。
沢舘和彦副町長について
詳細なプロフィールは公開されていませんでした。
名前:沢舘和彦
2016年4月1日に副町長に就任。
任期は4年で2020年3月31日迄。
最後に
社会的な問題になっている煽り運転ですが、今回のように動画など客観的な証拠がない場合だと「やったやってないの水掛け論」になってしまいます。
よく話題になる走行中のハイビーム推奨の話ですが「夜間基本はハイビーム。ただし歩行者、対向車、先行車がいる場合はロービーム」というのが正しいようです。
まあ実際後ろでずっとハイビームを浴びせられると危ないですからね。
以上