東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議のため、バンコクに向かっていた安倍首相が乗る政府専用機で発火する騒ぎがありました。
火は間もなく消化され、けが人はいませんでした。
政府専用機の詳細と、発火の原因についてまとめていきます。
政府専用機の詳細
政府では、首相等の要人を外国へ送り届ける政府専用として、「ボーイング777-300ER」が運用されています。
【機種】ボーイング777-300ER 【運用開始日】2019年4月1日 【全幅】64.8m 【全長】73.86m 【全高】18.85m 【エンジン】GE90-115BL 【巡航速度】約925km/h 【航続距離】約14,000km |
現在、日本では同じ機種を2機所有しており、管理は航空自衛隊となっています。
パイロット、客室乗務員、スタッフ全てが航空自衛官が務めています。
飛行する際には、整備担当の自衛官も同行し、いかなる場面に対応できるように万全の態勢を敷いています。
機内には会議室や記者を乗せるための座席も用意されています。
ボーイング社の飛行機は1993年から運用しており、1代目は昨年度、役割を全うし運用を終了しています。
ボヤ騒ぎの原因
羽田空港を離陸してから1時間後、機内に異臭が発生しました。
発火の原因は機内最後方の調理場に設置された「調理オーブン」でした。
オーブンで機内食を温めていた際に、突然出火したそうです。
消火活動のアナウンスが流れた後、10分ほどで消火は完了し、ケガ人などはいませんでした。
ボヤ騒ぎの原因となったオーブンの機種等は公開されていません。
今回の騒ぎで緊急の着陸等は行っておらず、そのままバンコクへの航行が続行されています。
航行する際には、所有している2機が共に飛行する決まりとなっています。
最後に
飛行機の備品からの出火ということで、直ちに墜落するような事故ではありませんでした。
飛行には自衛官も同行しており、万全の態勢を敷いているため、消化も早急に行われけが人も居ませんでした。
しかし、一歩間違えれば墜落の原因にもなりかねない事故です。
世界各国の要人も利用する場面もあるため、備品の見直しが必要となってくるでしょう。
けが人がいなくてよかったです。