2度の暴行「貴ノ富士」逆ギレ引退「失望・再発防止不十分」|加害者とは思えぬ発言に批判

2度の暴力行為を起こし日本相撲協会から引退勧告を受けていた貴ノ富士(22)ですが、11日に引退勧告を受け入れ自首引退することが発表されました。

引退勧告の回答期限が11日にせまり、それを過ぎれば懲戒処分の可能性もあり、あくまで退職金の出る自首引退の形を選んだことになります。

しかし引退理由として述べた内容が「相撲協会への批判ばかりで、自身の暴力行為には反省していない」ともとれる内容でネット上では批判を集めています。

「貴ノ富士」相撲協会との対立から一転、自主引退へ

2度目の暴力行為を起こしたことで日本相撲協会から引退勧告を受けていた千賀ノ浦部屋の十両・貴ノ富士(22)ですが、引退勧告を受け入れ引退届を出し引退することを発表しました。

暴力問題が発覚し引退勧告を受けた後に「処分が重すぎる」として、記者会見を開き「現役続行を熱望」したり、スポーツ庁に「適切な措置を求める」上申書を提出したり、日本相撲協会に「寛大な処分を求める」要望書を提出するなど、協会の決定に徹底抗戦する姿勢を見せていました。

 日本相撲協会は11日、付け人に暴力行為などを起こした十両・貴ノ富士(22=千賀ノ浦部屋)の現役引退を発表した。この日、貴ノ富士の代理人弁護士から引退届が郵送され、これを受けて師匠の千賀ノ浦親方(元小結・隆三杉)が提出した正式な引退届が受理された。

 昨年春場所に続く2度目の暴行に対し、9月26日の理事会で自主引退を促す決議がなされていた。貴ノ富士は同27日に現役続行を熱望する会見を開き、スポーツ庁には相撲協会のガバナンス向上への適切な措置を求めて上申書を提出していたが、一転して相撲協会の決議をのむ形となった。会見から15日目、またしても暴力問題で関取が土俵から去った。

 

 

引退勧告期限ギリギリ「逆ギレ引退」、退職金は出る模様

貴ノ富士は日本相撲協会から引退勧告を受けていて、回答の起源は引退同日の11日まででした。

引退勧告を拒否した場合には、再び理事会で協議が行われてさらに処分が重たい「懲戒解雇」が検討されるところでした。

 

懲戒解雇となった場合は退職金は出ませんが、今回の場合は自主退職にあたり退職金が支払われます。

 

今回の引退については「ふてくされ引退」「逆ギレ引退」と称されています。

その所以ともなる引退理由ですが、貴ノ富士は次のように述べています。

 

協会は効果的な再発防止策を検討しようとせず、引退勧告・懲戒解雇の方針を変えようとしませんでした。

今回の対応を見て、協会の将来に失望しました。

相撲を続けたいという気持ちに変わりはありませんが、協会とのやりとりに疲れ果てましたので、引退することを決意しました

 

暴力行為を行った張本人・加害者ですが、暴力行為を起こしたことや被害者、迷惑をかけた日本相撲協会への謝罪はなく、最後まで協会への批判を行っています。

 

2度の暴力行為について詳細

1度目の暴行事件

1度目の暴力行為を起こしたのは2018年3月場所でした。

付き人を務めていた同部屋の序二段・貴西龍に対し、連絡ミスを理由として、取組後に支度部屋で暴行を加え、顔面打撲・口内裂傷などの負傷をさせました。

この時は師匠の貴乃花から謹慎を言い渡されて残りを休場しました。

処分としては、理事会により1場所(2018年5月場所)の出場停止処分を受けました。

 

この暴力行為を起こした後に『再び暴力行為を行った場合には引退する旨の誓約書』を師匠に提出しています。

 

ちなみに被害者との示談は成立していましたが、相撲ファンから告発状が提出されたため大阪府警が捜査し書類送検されました。大阪地検は起訴猶予処分としています。

起訴猶予処分

起訴猶予処分(きそゆうよしょぶん)とは、被疑事実が明白な場合において、被疑者の性格、年齢及び境遇、犯罪の軽重及び情状並びに犯罪後の情況により訴追を必要としないときに検察官が行う不起訴処分である。

なお、起訴猶予の場合には前科ではなく前歴として記録に残ることになる。

引用:Wikipedia

起訴され裁判にかけられて有罪になれば「前科」が付きますが、起訴猶予で裁判にかけられない場合は「前歴」となります。

前歴は警察機関に一生残り、再犯した場合に不利となります。

2度目の暴行事件

今回引退に追い込まれた2度目の暴力行為を起こした事が発覚したのは2019年9月場所前でした。

8月末に稽古総見を終えて部屋に戻った後、付け人の序二段力士の頭部を殴る暴行を加えました。

その後に被害者力士ら3人が姿を消したため、師匠の千賀ノ浦が連絡をとって暴力行為が発覚しました。

師匠の千賀ノ浦はすぐに日本相撲協会のコンプライアンス委員に報告し、9月場所の出場自粛に至りました。

2度目の暴力行為という事もあり厳罰を求める声もありました。そして理事会にて引退勧告という処分を受けました。

 

ネットの反応

協会批判よりも己の過ちを悔い改めるのが先だ。

暴力を受けた側の発言ならともかく、意味がわからない。
効果的な再発防止策を検討したところで、この人はおそらくまた暴力振るうんでしょう。

退職金もらえるだけマシだと思うけど?協会を批判したい気持ちもわかるけど、2回目の暴行事件だからね。その重大さをよか考えてほしいね。

懲戒解雇処分にならなかっただけでも有難いと思うべきだが、それを分かっていない。
こんな独り善がりな性格では、このあとの人生では苦労するだろうね。もう誰も助けないけど。

暴力問題の再発防止云々言ってるけど、自分が暴力を振るわなければこんな事になってないのに
何故自分が犯した暴力を相撲協会のせいにしてる感がある気がするけどどうなの。

効果的な再発防止策はお前が考えることではない。普通に考えて自分のしたことがダメなことってわからず、部屋に迷惑をかけてるんだからやめる以外の選択肢はない。むちゃくちゃ強いなら改心が認められて他の部屋に移るなりできたかもしれないが、まさかの協会批判するようなやつをどこも受け入れない。

協会の将来より貴富士の現在に失望した。
弁護士が勝ち目なしと判断し、退職金のある引退を選択したと捉える人の方が多いはず。
同じ判断をするのであれば、親方に素直に引退申し出をすべきであったし、その方が貴方への評価も違ったものになっていたでしょう。

被害者のコメントかと思ったら、加害者じゃないか。

僕が暴力をふるった原因は協会にあるから、僕が二度と暴力を振るわないように協会は再発防止策を検討すべきだが不十分ですね。
協会の将来に失望したから引退します!という事かな。

繰り返すけど、加害者のコメントじゃないね。
反省できない人間は社会で生きて行くのに苦労すると思うよ。

 

最後に

2度の暴力行為を起こし日本相撲協会から引退勧告を受けていた貴ノ富士ですが、回答期限ギリギリで自首引退の道を選びました。

暴力行為を2度も起こしておいて引退勧告で相撲協会を批判する神経が分かりません。それも1回目の時に「次起こせば引退する」と誓約書を書いておいてです。

2度目の暴行も許しても3度目の暴力行為を起こしていたでしょう。

以上


 

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