お昼時に学食、社員食堂を利用する方が多いと思います。
しかし、学食、社員食堂はレストラン扱いになり、増税の対象となります。
一方で、コンビニ弁当は、店内で食べなければ、軽減税率の対象となり、従来の消費税8%で購入することができます。
このことから、増税後にコンビニ弁当需要が増加する見込みとなっています。
コンビニ業界は増税に備え、「出来立て弁当」に注力しているようです。
「出来立て弁当」の実態とは、また、どのコンビニが力を入れてくるのか調査していきます。
学食・社員食堂も増税対象により、コンビニ弁当の需要増か?「出来立て弁当」とは?
コンビニの弁当は冷蔵されていて、電子レンジで温めるスタイルのものを思い浮かべることが多いでしょう。
電子レンジで温めるめんどくささと、レンチンしたご飯が得意でない方もいるかと思います。
コンビニ業界は増税に目を付け、「出来立て弁当」に注力しています。
「出来立て弁当」とは、従来の工場で弁当を作って販売するのではなく、店内で作った総菜や炊いたご飯を弁当にし、陳列する販売するスタイルのことを言います。
これにより、冷えたごはんを温めなおすのではなく、炊いた柔らかいご飯が食べられます。
今後「出来立て弁当」に力を注ぐコンビニとは?
現在「出来立て弁当」に力を入れ始めているのは、ローソン、セイコーマート、デイリーヤマザキ、ポプラでしょう。
ローソン「まちかど厨房」
ローソンは、「まちかど厨房」という、店内で調理し販売するスタイルを成長させており、出来立ての弁当を提供しています。
品ぞろえも豊富で、サンドウィッチから生姜焼き弁当まで様々な種類が存在します。
販売店舗が一部となっていますが、今後の増税に向けて拡大する可能性は十分にあります。
セイコーマート「ホットシェフ」
セイコーマートは北海道を中心に、一部の関東圏で親しまれているコンビニです。
セイコーマートでは「ホットシェフ」と呼ばれる「出来立て弁当」を提供しています。
ホットシェフでは、ハンバーグやカツ丼などを販売しており、1994年からサービスがスタートしています。
昔から提供しているだけあり、他店にはないノウハウが詰め込まれています。
デイリーヤマザキ「デイリーホット」
デイリーヤマザキは山崎製パンが運営しているコンビニで、全国展開しています。
デイリーホットでは店内でパンを焼くことで、焼き立ての暖かいパンを提供しています。
山崎製パンが運営しているだけあって、パンのバリエーションは多く、パン派の方は重宝すると思います。
他にも、カツ丼なども用意されており、全ユーザーに対応できるようになっています。
ポプラ「ポプ弁」
炊き立てご飯の弁当と言えばポプラと言っても過言ではないコンビニですが、「ポプ弁」は2010年から提供しています。
提供当時はご飯だけが炊き立てで、おかずは電子レンジというスタイルでしたが、最近では、おかずも店内で調理することで、出来立て弁当を実現しています。
ご飯の量が選べるので、ユーザーに合わせた提供をすることができます。
ご飯大盛が本当に大盛なので、たくさん食べたい方にはお勧めしたいです。
コンビニ最大手セブンイレブンは?
現状セブンイレブンは出来立て弁当を提供していません。
現在力を入れているのが、チルド総菜や冷凍食品です。
店内キッチンは場所を取る上に、人手が足りないといった状況から、参戦を避けているように思えます。
コンビニ大手のローソンが本格的に出来立て弁当に力を入れだしていることから、ローソンが成功した場合には参戦する可能性は十分にあります。
最後に
安い・出来立てがメリットだった、学食や社員食堂が増税の対象となり、安さに陰りが出てきた一方で、軽減税率の対象となったコンビニ弁当が今後伸びてくることが予想されます。
ユーザーとしては選択肢の幅が増えて良いことだと思います。
ローソンの出来立て弁当が成功するのか気になるところです。