京急トラック事故、運転手の身元と会社が判明 事故原因は?安全装置が正常に機能していなかった?

2019-09-05

横浜市神奈川区の京急電鉄で電車とトラックが踏切で衝突し、電車が脱線する事故がありました。

事故を起こしたトラックについて、運転していた人物の身元や会社名が判明したためまとめます。

また事故の事故の状況について気になる情報も出てきているため合わせて紹介します。

京急トラック事故の概要

京急トラック事故について各メディアで大きく報じられています。

 5日午前11時40分ごろ、横浜市神奈川区の京急電鉄神奈川新町―仲木戸駅間の踏切で下り快速特急(8両)とトラックが衝突し、複数の車両が脱線した。トラックは炎上。

神奈川県警によると、トラックの男性運転手(67)が重体となったほか、乗客の20代女性も重傷となるなど負傷者は計36人に上った。県警や同社などが確認を急いでいる。運輸安全委員会は事故調査官を派遣した。

事故の影響で京急川崎―上大岡駅間の上下線で運転を見合わせている。

京急や国土交通省によると、電車は青砥駅を午前10時47分に出発した三崎口駅に向かっていた。先頭車両付近が脱線しているとみられ、衝撃で架線の鉄塔が曲がった。事故直後には黒煙が上がり、現場は騒然となった。

出典:毎日新聞

 

トラック運転手の身元と会社

トラック運転手の名前

事故を起こしたトラックを運転していた運転手はどのような人物なのでしょうか。

警察により運転手の方の名前が公表されています。

報道によれば運転手の名前は「本橋道雄」さん、年齢は「67歳」とのことです。

警察によりますと、トラックを運転していた本橋道雄さん(67)とみられる男性1人が死亡。29人がけがをし、このうち20代の女性が骨盤を骨折する重傷です。10歳未満の女の子2人も軽いけがをしているということです。

引用:TBS NEWS

トラックの運送会社名

事故を起こしたトラックの会社はどこなのでしょうか。

報道によれば事故を起こしたトラックの会社名は「金子流通サービス」とのことです。

トラックを運転していた本橋道雄さん(67)が勤める千葉県香取市佐原の運送業者「金子流通サービス」の関連会社の男性(52)によると、本橋さんは5日午前4時ごろに会社を出て、横浜市内でオレンジなどを積み込み、千葉県成田市に運ぶ途中だった。

引用:毎日新聞

千葉県香取市佐原にある会社のようです。

Googleマップのストリートビューで見ると外観はこんな感じです。

建物の一番右に会社名「金子流通サービス」と書かれているのが分かります。

テレビで報道されたトラックの画像とGoogleマップのストリートビューに移っているトラックの画像が一致しています。
(トラックは別物ですが社名・ロゴデザインが酷似している)

テレビ報道

ストリートビュー

詳細な位置は以下となります。

 

運転手の経歴(事故歴、健康状態、勤務状況)は?

会社関係者への取材として、運転手の男性に異常はなかったと報じられています。

もともと別の大手陸送会社に勤めていたようです。その後2018年10月に今の金子流通サービスに転職したようです。

事故歴はなく、とても真面目で、健康状態も問題ないと報じられています。

同社の関係者によると、男性はトラック運転手として大手陸送会社に20年以上勤めた後、昨年10月に同社に入社した。事故歴はなく勤務態度も真面目で、今年6月の健康診断でも異常は認められなかったという。

引用:産経ニュース

 

トラックは通常とは異なるルートを走行していた

一部気になる報道があり、運送ルートでは事故現場を通らないようになっていたようです。

間違った道を通ってしまい、普段通らない道のため曲がれ切れずに線路内に立ち往生したのかもしれません。

 5日は午前4時に香取市を出発し、輸入されたグレープフルーツやレモンを横浜市内から千葉県成田市に運んでいた。男性がこのルートを通るのは4回目。最初は先輩が付き添ったが、1人で運行するのは3回目だったという。

男性にルートを教えたことがあるという関係者は「一番安全なルートを教えたのに、違う道へ行ってしまった。なぜ、あそこ(事故現場)に行ったのか分からない」と首をかしげた。

引用:産経ニュース

 

電車の安全システムに異常?計算上は衝突は防げたと説明

今回の事故はトラックが踏切内に侵入したために起こった事故だが、電車は危険を察知して停止して事故を未然に防げなかったのでしょうか。

電車には安全システムがあり「計算上は衝突せずに止まれたはず」という話も出ています。

 京急によると、現場の踏切にはレーザー式の「障害物検知装置」を設置。電車が接近し警報機が鳴り出した時点で、高さ30センチ以上の物体を踏切内で感知すると線路沿いに設置された緊急用の信号が赤色に光り、運転士に危険を伝達運転士は緊急停止する決まりだ。

現場の踏切から10メートル、130メートル、340メートル離れた位置にそれぞれ、信号機を設置。同区間で快特電車は120キロで走行し、京急は「最初の信号機でブレーキをかければ衝突しない計算」と説明する。

ただ、急ブレーキは間に合っておらず、京急幹部は「原因究明を急ぎたい」と繰り返した。電車の運転士は信号に気づき急ブレーキをかけたと説明しているが、どの位置の信号だったかは不明で確認を急ぐとしている。

引用:産経ニュース

踏切内には30センチ以上の物体があると危険を知らせる安全装置があり、最初の信号(340m地点)でブレーキをかければ衝突せずに止まれたとのことです。

しかし結果的にブレーキは間に合っておらず、衝突しているため、原因の解明が急がれます。

警報が正常に動作したのか、どのタイミングで電車運転手が警報に気づいたのか、いつブレーキをかけ始めたのかが今後調べられると思います。

 

最後に

トラックの運転手は通常とは異なる道を通っていたようです。何度が正常なルートは通った経験があるようですが道に迷ったのでしょうか。それとも近道でもしようとしていたのでしょうか。

電車側についても安全装置のシステム上は衝突回避が可能だったとされています。

もし電車側にも問題があったならば、それはそれで大問題です。徹底的に調査してほしいです。

以上


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