ヤマハ音楽教室で、教育目的で使用された楽曲に対して著作権を訴えたJASRACが、裁判で勝訴する形になりました。
以下、報道の内容
ヤマハ音楽振興会など約250の事業者が、日本音楽著作権協会(JASRAC)を相手取り、音楽教室から著作権使用料を徴収する権限がないことの確認を求めた訴訟の判決で、東京地裁(佐藤達文裁判長)は28日、請求を棄却した。
著作権法は、公衆に直接聞かせる目的で演奏する権利は著作者が専有すると規定。音楽教室での教師や生徒の演奏が該当するかどうかが争われた。
JASRACは2017年2月、管理する楽曲の著作権使用料を徴収すると表明。使用料を年間の受講料収入の2.5%などと定め、原告以外の一部事業者から既に徴収を始めている。
引用元:共同通信
JASRACが教育目的でも著作権料を徴収
JASRACは音楽教室から著作権料を徴収することが認められる形となり、年間の受講料収入の2.5%を徴収されます。
収入の2.5%という値がなぜ設定されたのか、詳細については明かされていません。
裁判で勝訴したJASRAC側としては、今まで徴収に拒否してきた教室に対して強気の姿勢を取ることができます。
そうなると教室側としては、授業料を上げざるを得ません。
授業料値上げで音楽家を目指す人材が減る可能性も考えられ、音楽業界の衰退へとつながるかもしれません。
日本の楽曲を守るための団体が音楽を衰退させかねないという笑えない状況になりつつあります。
ネット上の反応
音楽の普及で教室は貢献している。杓子定規。
著作権が隅々までしっかり著作者、歌手に支払われていますか?
いませんよね。配分方法に問題があるようです。
ジャスラックの社員のボーナスが増えるだけでは。本末転倒。
著作権料を払わなければならない曲に対しての抵抗が増え、曲を買わない、演奏しないとなると、音楽業界の売上も大幅に減少するような気がする。
ネット上でも音楽業界の衰退を心配する人が多い印象でした。
JASRACを批判する声の方が多いと感じました。
最後に
ラジオ、TVを流す分には支払わなくてOKだったり、徴収に対する曖昧さが余計に批判につながっている印象を受けました。
今後、日本の音楽界隈が盛り下がらないことだけを祈りたいです。