厚労省「体罰」指針案を大筋了承、体罰の定義・具体例や世間の反応をまとめ

2019-12-06

子供への体罰を禁止する『改正児童虐待防止法』が来年4月に施行されることを受けて、厚生労働省が体罰に関する定義と具体例を示した指針素案をまとめました。

体罰に関して国が具体例を示したのは初めてで、厚生労働省の有識者検討会で大筋で了承されました。

厚生労働省がまとめた体罰の定義や具体例、世間の反応をまとめます。

厚労省「体罰」の定義・具体例まとめた指針案

親による子どもへの体罰を禁じる「改正児童虐待防止法」などが来年4月に施行されることを受け、厚生労働省が「体罰」の定義や具体例を記したガイドライン案を示しました。

 ガイドライン案では、体罰について「たとえしつけのためだと親が思っても、子どもの身体に何らかの苦痛または不快感を引き起こす行為」と定義しています。

 どんなに軽いものであっても、頬をたたく、長時間正座をさせるなどの行為や、ご飯を与えない、お尻をたたくなども体罰にあたるとしています。

 一方、「ほかの子どもに暴力を振るうのを制止する」「道に飛び出しそうな子どもの手をつかむ」などは、例外的に体罰にはあたらないとしています。

出典:TBS系(JNN)

 親による子供への体罰を禁じる改正児童虐待防止法などが来年4月に施行されるのを前に、厚生労働省は3日、体罰を「身体に苦痛を与える罰」などと定義し、「長時間の正座」などの具体例を挙げた指針案を有識者検討会に示し、大筋で了承された。パブリックコメントを経て、年度内に指針としてまとめる。

出典:産経新聞

 

指針案:体罰の定義と具体例

厚生労働省がまとめた指針案では体罰について次のように定義されました。

体罰の定義

体罰の定義=『身体に苦痛を与える罰』

「親がしつけのためだと思っても、子供の身体に何らかの苦痛または不快感を引き起こす行為(罰)は、どんなに軽いものでも体罰」

 

暴言についても「子供の心を傷つける行為」として記載され、子供の存在を否定する言動などが「子供の成長・発達に悪影響を与える可能性がある」とされました。

(例)兄弟を引き合いに欠点の指摘や無視をしたりする行為

 

体罰の具体例としては次のようなものが示されました。

体罰の具体例

  • 口で3回注意したが言うことを聞かないので、頬を叩く
  • 大切なものにいたずらをしたので長時間正座させる
  • 友達を殴ってケガをさせたので、同じように殴る
  • 他人の物を盗んだので、罰として尻を叩く
  • 宿題をしなかったので、夕ご飯を与えない

 

指針案:しつけの定義と具体例

しつけについては次のように説明されました。

しつけの定義

「子供の人格や才能などを伸ばし、自律した生活を送れるようにするため、社会性を育む行為」

 

しつけの具体例としては次のようなものが示されました。

しつけの具体例

  • 道に飛び出しそうな子供の手をつかむ
  • 他の子供に暴力を振るうのを制止する

 

世間の反応

虐待が多いから厳罰化もしくは法で縛ればいいなんて安易過ぎるかと。
しつけと教育は違うと思う。
行き過ぎたのは虐待でしつけのためで行うことは教育だと思います。
余計子供作りたくなくなって、少子化が進むいっぽうですね!

私は親から叩かれたことも長時間正座させられたこともあります。
でも、どれも私の為を思って親身に教育してくれていたと素直に感謝しています。言葉だけでは伝わらないこともあります。人の痛みのわかる愛のある人間に育てる為に、必要な場合もあるのではないでしょうか。

体罰と虐待は違う。本当に悪い事をしたら、加減しつつ少しの体罰は必要だと思う。今の子供は、体罰もされていないから人の痛みが分からず、殺人事件などを起こす事もある。
ほっぺや、お尻を叩くのは、親として当然。

幼い子は快か不快でしか、良いか悪いかの判断が理解できないです。話して理解できる子もいますが、必ずしもすべての子どもがそうとも思わない。

子どもと接するのが怖くなるなぁ。叱るに叱れない。

学校で体罰が禁止されてて、懲戒もできないから学級崩壊へと続いてる。
家でも同じ現象が起きるな。ワガママな子供を言い聞かせてどんだけなおるか。先生の苦労を今度は親がするんだね。

「父さん(母さん)にもぶたれたことないのに!」という人間が、社会に出たらどうなるのか。打たれ弱く人の痛みも分からない人間。幼稚園から武道でも習わせますか。

子育てしたことのない人たちが考えたんじゃないの?子どもが苦痛を感じなければ叱った事にならない。これじゃ「子どもは叱ってはいけない」って言ってるようなもの。こんなこと決められなければ、児相は虐待親から子どもを引き離せないの?そっちの決まりの方をなんとかした方がいい。

別に体罰を全面的に肯定する気はない
虐待されて命を奪われてしまう子供だって居る訳だし

でもコレはないと思う
この記事に上げられた指針案は机上の空論に似た何かだよ
いかにもお役所仕事で用意しましたって感じだ

 

最後に

子供を虐待するような親は法律であれがダメ、これがダメと示されたところで虐待するでしょう。

一般に教育と考えられることも虐待だと定義されれば、子育てが難しくなるだけではないでしょうか。

それよりも虐待相談や疑われる事案があっても放置する組織や、介入しにくい現状の仕組みを変えるべきでしょう。

 

こんな役人が机上で決めた指針に沿って育てたら、子供はちゃんと育つのでしょうか。

答えは10年、20年後に分かることでしょう。

役人たちが決めた「ゆとり教育」を受けさせられた子供たちが「ゆとり世代」と呼ばれたように、体罰なくして育った世代は果たして「なに世代」と呼ばれるようになるのでしょうか。

以上


 

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