世の中が高度情報端末で便利になってきている世の中ですが、その影響は痴漢行為にも応用されてきている。
8/21に、iPhoneに標準装備されている「AirDrop」という機能を使い、知らない相手にわいせつな画像を送りつけ、書類送検されている。
「痴漢」と聞くと、物理的に身体に触れたなどを想像しますが、この事件ではスマートフォンを用いて電子的に痴漢をしています。
その手法と対策についてまとめていきます。
「AirDrop」ってどんな機能なの?
「AirDrop」は「iOS7」が適用されたiPhone端末に搭載されており、WifiやBluetoothを用いて、端末内のファイルを共有できる機能になっています。
共有できるのはファイルだけではなく、位置情報やURLなども共有できます。通信量の制限も受けません。
使用例としては、学生がテストの時間割をiPoneで撮影し、友人とその画像を共有することで、全員が撮影する必要が無くなります。
送信データは暗号化されるので、セキュリティ性も保たれています。
ただ、AirDropは有効にしていると、半径9メートル程度のアップル端末に無差別で送信受信できてしまうのです。
それが知らない人だとしてもです。
この機能を悪用し、知らない人にわいせつな画像を送ることで、電子的にわいせつ行為することができてしまいます。
被害にあわないためには「AirDrop」の機能を自分で解除する、もしくは機能を制限する必要があります。
「AirDrop」機能を解除・制限する方法
Apple公式に方法が記載されています。
AirDrop であなたのデバイスを検出し、コンテンツを送信できる相手を選択しておけます。
「設定」>「一般」>「AirDrop」の順に選択します。
コントロールセンターでも AirDrop のオプションを設定できます。以下の要領で操作してください。
- iPhone X 以降では、画面の右上隅から下にスワイプしてコントロールセンターを開きます。iPhone 8 以前では、画面の下部から上にスワイプします。
- 左上隅にあるネットワーク設定のカードを強めに押すか長押しします。
- 「AirDrop 」をタップします。
- 続いて、以下のいずれかのオプションを選択します。
- 受信しない:AirDrop のリクエストを受け付けません。
- 連絡先のみ:お使いのデバイスは、連絡先に登録されている人からしか認識されません。
- すべての人:AirDrop を使っていて、近くにあるどの iOS デバイスからも、お使いのデバイスが認識されます。
「受信しない」と表示されていて、タップしても変更できない場合は、「設定」>「スクリーンタイム」>「コンテンツとプライバシーの制限」>「許可された App」の順に選択し、「AirDrop」がオンになっていることを確認してください。
「AirDrop」は基本的には切っておいてOK
「AirDrop」は基本的に切っておいて問題ないでしょう。
URLや位置情報はLINEでも共有できるので、そちらを使えば問題ないです。(通信量も少ないので)
ただ、画像などファイルサイズが大きいものを共有するときは「AirDrop」を使ったほうが良いでしょう。
画像を共有したい!と思った時に、機能をONにすればよいだけです。
簡単に機能の「ON/OFF」は簡単にできるので、基本的に「OFF」にしていても良いでしょう。
最後に
今回は送信者の画面にわいせつな画像が映っていたのを被害者が見ていたからこそ、書類送検できていますが、物理的に視認しない限りは犯人は殆ど分からないでしょう。
やり方が簡単であるこそ、東京など人口が集中している場所では、模倣犯が出る可能性が高いです。
基本的には「AirDrop」をOFFにしておくか、機能を制限しておきましょう。