スパコン「京」運用終了、30日にシャットダウン 後継機の名前・性能・用途は?

2019-08-16

 

スパコン「京」が30日に運用終了

神戸市にある理化学研究所のスーパーコンピューター「京」の電源が30日に落とされ、その後解体される。本格運転から約7年。2021年ごろ運用開始予定の後継機「富岳」にバトンタッチする。

理研によると、16日に外部の研究者や企業による利用を停止、30日にはシステム自体をシャットダウンし、式典を開催する計画だ。

京は06年、政府主導で開発が始まり、約1110億円かけて12年に完成した。毎秒1京回(京は兆の1万倍)の計算能力を持ち、国内外の研究機関や企業などに活用され、生命科学や医療、防災の研究のほか自動車メーカーなど産業界にも貢献してきた。

出典:共同通信

 

<今後の予定>

16日:利用停止
30日:運用停止「シャットダウン」、記念式典

 

スパコン「京」の歴史

※Wikipediaより

スパコン「京」は兵庫県の神戸市にある「理化学研究所」に設置されています。

運用が開始されたのは7年前の2012年9月になります。

2006年に開発が開始され総額で1110億円以上の公費が投じられました。

開発には「富士通」が携わっています。

ちなみに開発当時の民主党政権時代に事業仕分けで、蓮舫さんに「2位じゃダメなんでしょうか?」と言われたスパコンです。

 

後継機

後継機の名前は?

後継機の名前は「富岳(ふがく)」です。

名前は2019年の5月23日に発表されました。

開発自体は2014年に開始され、2021年頃の運用が予定されています。

開発元は京と同じく富士通です。

 

後継機「富岳」の性能は?

「富岳(ふがく)」の計算性能は京の約100倍ともいわれます。

また現在世界最速スパコン「サミット」(米IBM社)の2倍超の計算性能ともいわれています。

 

後継機「富岳」の用途は?

「京」は次のように活用されました。

理研によると、延べ約1万1000人の研究者、200社以上の企業が使用した。巨大地震の揺れと津波、地殻の動きを同時に予測できるソフトウエアの開発や、台風の発生を高精度で予測する研究など防災研究を発展させた。また、医療分野でも、心臓をコンピューター上で分子レベルで再現し、病因の解明や手術方法の選択につなげる研究など多くの成果を出し、約1300本の学術論文に貢献した。

引用:毎日新聞

 

文部科学省では、後継機「富岳」は「社会的・科学的課題(重点課題・萌芽的課題)」に取り組むとして9種類の課題を挙げています。

「富岳」プロジェクト沿革 | 理化学研究所 計算科学研究センター(R-CCS)
「富岳」プロジェクト沿革 | 理化学研究所 計算科学研究センター(R-CCS)

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以上


 

 

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