福島県いわき市で救助活動を行っていた東京消防ヘリから救助中に70代女性が誤って落下する事故が起きました。
落下した女性は再度救助されましたが心肺停止状態で病院に搬送されました。
東京消防庁は会見で事故は「救出手順の間違い」によるものと説明しています。
いったい何が起きたのか、事故原因についてまとめます。
東京消防ヘリで救助中に70代女性が落下
台風19号で被害を受けた福島県いわき市で信じられない事故が起きました。
浸水被害で救助活動を行っていた東京消防庁の救助ヘリで、ハーネスを使ってつり上げ中の70代女性が高度約40メートルから落下しました。
落下した女性は再度救助されましたが心肺停止状態で病院に搬送されました。
東京消防庁は13日、台風19号の被災地である福島県いわき市で緊急消防援助隊として活動中だった消防ヘリ「はくちょう」が同日午前10時ごろ、70代女性をつり上げて救助する際、誤って高度約40メートルから落下させる事故があったと発表した。
同庁によると、女性は落下後、再び救助されたが、心肺停止状態で同市内の医療機関に搬送された。同庁は調査員を現地に派遣して詳しい状況を調べる。
出典:産経新聞
原因は「救助者への固定金具の付け忘れ」
東京消防庁は事故後13日に記者会見を行いました。
事故が起きた経緯を次のように説明しています。
通常であれば地面に降ろし、座っていただいてからハーネスのカラビナを取り付ける。
しかし今回は、水があるために抱えていた。
そのため一緒に降りたもう一人の隊員が、救助員のカラビナを取り付け、さらに本来であれば要救助者のカラビナを取り付けるはずだったが、その手順を見失ってしまった。
その後、傷病者を抱きかかえる形でヘリコプターまで到着し、ヘリコプター側のホイストマンという要救助者を中に引き入れる作業をする者に要救助者を渡そうと位置を変えた時、取り付け具がついていなかったことから、傷病者を落下させてしまった
つまり通常と異なる救助環境(浸水状態)だったために「救助者に固定用の金具(カラビナ)を付け忘れた」ようです。
そのため、救助者は固定されておらず隊員に抱きかかえられているだけの状態だったのです。
そしてヘリの中に引き入れようとしたときに落下してしまったのです。
救助活動を行っていたのはどこの部隊?
報道では事故を起こしたのは消防ヘリ「はくちょう」と報じられています。
また、救助活動を行っていたのはヘリコプターで上空から救助を行う「航空消防救助機動部隊(エアハイパーレスキュー)」部隊という事です。
エアハイパーレスキューは東京消防庁航空隊に属する舞台で、東日本大震災以降に災害や首都直下地震に対応するため設立されました。
今回救助活動を担当したのは隊員は2名で両名32歳とのことです。
ネットの反応
ヘリでの高度からの救助活動は難度が高く絶対はない
隊員のミスだとしてもその隊員も危険を冒して救助してるわけで遺族はともかく外野が軽々しく責めれないね
救助隊も頑張ってるとはいえ、、、、、なんともやりきれない事故。
痛ましい限りです。
んー、業務上過失だから擁護は出来ませんね。
民間人なら当然罪に問われる事案。
もし自分の家族や知り合いが同じ事故に遭ったら、まず、救助に当たった隊員を責めるより、もっと強く自主避難するように言わなかった自分を責めると思います。
でも、今後このような状況になった時に同じことを繰り返さないために原因をしっかり検証することは大事だと思います。
あってはならない事故…だけど危険を冒して救助に当たっていた方を責めたくはない
確認ミスをした人はきっと誰より心を痛めていると思う
あまり外野から消防庁への批判がいかないことを願っている
明らかな人為的ミス。痛ましい限りです。
これで叩くようなことがあるなら、今後、救助や救急車を利用するとき、同意書の提出を求めなきゃいけなくなるんじゃない?
隊員を責めるのは良く無い。
絶対に周りの方は隊員の方をフォローしてあげて欲しい。
亡くなられた方やその家族には気の毒だが、これで隊員を責めたら救助隊に志願する方が居なくなる。
最後に
救助活動中の事故という事で何ともやりきれない感じがします。
事故の原因が手順ミスとのことですが、2度と起こらないように次に繋げてほしいです。
今後どのように責任問題に発展するか(救助過失等で裁判に発展するか)に注目が集まります。
以上