10月に詐欺の「受け子」で、80代の男性からキャッシュカードを盗んだとして警察官が逮捕・起訴されています。
起訴されていた警察官は21日付で懲戒免職されています。
事件を起こした警察官の詳細について調べていきます。
報道の内容
事件の内容は以下のように報道されています。
10月、横須賀市の80代の男性から、キャッシュカード2枚を盗んだとして、横浜地検は県警の男性巡査を窃盗の罪で起訴しました。
起訴状などによりますと、窃盗の罪で起訴された、県警第一交通機動隊の巡査、蕪木紀哉被告は、10月、横須賀市の80代の男性の自宅を訪れて、キャッシュカード2枚を別のカードとすり替えて盗んだとして窃盗の罪に問われています。 横浜地検は、蕪木被告の認否を明らかにしてません。
また、県警の調べで蕪木被告は「スロットなどで、借金が300万円になった。 月の返済額が14万円まで膨らみ困った」などと犯行の動機について語っているということです。 また、経緯については、「ことし9月頃に短期間で金になる仕事を考えてスマートフォンで検索し、闇サイトで犯行グループと接点を持って、そこから指示を受けた」などと話しているということです。 県警は、蕪木被告を21日付けで懲戒免職処分にしました。
引用元:テレビ神奈川
窃盗を行った警察官の詳細
【名前】蕪木 紀哉(かぶらき かつや) 【年齢】24歳 【所属】神奈川県警第一交通機動隊 巡査 【罪名】窃盗 |
犯人の蕪木被告は、神奈川県警の巡査で交番で働いていたようです。
巡査とは
巡査の役割は、各警察署の交番などに勤務することです。
警察学校を卒業した警察官は、最初に数年間交番勤務にあたります。一般市民に一番馴染みがあり接する機会の多いのは巡査でしょう。
引用元;ポリスNaviチャンネル
第一交通機動隊所属とあるので、白バイ隊員の卵だったと考えられます。
犯行の動機と巡査の月収について
蕪木被告はスロットで借金が300万円まで積もり、月返済額が14万円にも上ったそうです。
巡査の平均月収は?
公安職俸給表を見てみるとそれぞれの階級での平均給料(基本給)は
・巡査 21万9,710円
・巡査長 27万6,471円
・巡査部長 34万5,147円
・警部補 39万8,618円
・警部等 43万2,418円
・課長補佐等 45万3,713円
・警視等 47万2,983円
・課長、署長等 50万1,456円
総平均給与が33万3000円です。
引用元:平均年収.jp
巡査の平均月収が約22万円とあり、手取りは16万円~18万円あたりだと予想されます。
手取りのほとんどが借金返済に充てられるため、供述にある通り、生活は相当苦しいと思われます。
懲戒免職なので退職金は減額もしくはもらえない
懲戒免職だからと言って、退職金が必ず0であるとは限りません。
在職中の職務とその責任、行った非違行為の内容と程度、それが公務に対する国民の信頼をどの程度損なわせたかなどを考慮して判断されます。
今回の事件では窃盗を行っているので、警察官に対する国民の信頼を十分損ねたと言えるでしょう。
このことを考慮すると、退職金は限りなく0に近くなる可能性は高いでしょう。
最後に
最近、警察官による不祥事が多く、不信感が募るばかりです。
今回の事件は、80代という高齢者を狙った卑劣な犯罪を犯しています。
本来は守るべき立場の人間を利用した行為は許されるべきではないです。
警察官の方々には、国民の血税で稼働していることを意識してほしいです。