今月2日に北朝鮮がミサイルを発射した際、韓国が日本に先立ちGSOMIA協定に基づいて情報共有を要請したことについて驚きの発表がありました。
10日以上の期間を開け今になって「日本を助けるために情報を提供する意図で要請した」というのです。
韓国の発言の詳細とネットの反応を紹介します。
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韓国が日本へ情報提供を要請、日本は要請せず 韓国内では要請を否定し後に認める一幕も
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2日のミサイル情報要請は「日本を助けるため」と説明
今月2日に北朝鮮が潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を発射した際、韓国は日本に対し韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)に基づいて情報要請を行いました。この時、日本は韓国に対して情報要請を行いませんでした。
韓国が日本へ情報要請を行った事について、韓国メディアは次のように報じました。
『日本が弾道ミサイル情報を正確に把握できなかったため、韓国が日本に知らせるレベルでGSOMIAを通じて情報交換を要請した』
『韓国政府内で「友好国として助けるべき」という意見が出て、日本側に情報交換を要請した』
『韓国が日本からの追加情報を望んだのではなく、独自で分析した情報を日本に提供した』
北朝鮮が潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「北極星3型」を発射した2日、日本が弾道ミサイル情報を正確に把握できなかったため、韓国が日本に知らせるレベルで韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を通じた情報交換を要請したと、韓国政府当局者が14日明らかにした。
この当局者は「当時(2日午前)日本が『北朝鮮が弾道ミサイル2発を発射した』と誤って発表した後、政府内部で『友好国として助けるべき』という意見が出て、日本側に情報交換を要請した」とし「韓国が日本からの追加情報を望んだのではなく、独自で分析した北極星3型の軌跡などを日本に提供した」と説明した。
韓日は今年、計9回にわたりGSOMIA通路を開いて北朝鮮の飛翔体情報を交換した。このうち2日だけが唯一、韓国側が先に要請したケースだった。この当局者は「韓国は発射前日の1日から北の異常動向を感知し、発射場所の江原道元山(ウォンサン)一帯を注視していた」と明らかにした。
出典:中央日報
当時、韓国内では要請を否定し後に認める一幕があった
以前の記事にてまとめましたが、
韓国内では日本に対して「情報要請を行った・行っていない」で揉める出来事がありました。
韓国内では「日本への情報提供の要請を否定」し、後になって日本へ要請した事実を認めて謝罪する一幕がありました。
事の顛末としては、韓国国防相の発表を知らなかった国務調整室長が「日本へ要請するわけがない」と勝手に妄想で発言したようです。
日韓では今年でも複数回GSOMIAに基づいた情報共有を行っていますが、韓国が日本より先に情報要請を行ったのは今回が初めてでした。
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韓国が日本へ情報提供を要請、日本は要請せず 韓国内では要請を否定し後に認める一幕も
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政権批判高まる韓国国内向けのパフォーマンスか
今回の発言については韓国国内に向けたパフォーマンスの意図が強いと思われます。
韓国はGSOMIA破棄の決定に際して「日本の情報は信頼できず。これまで有益な情報はなかった」として、日本の情報を活用したことがないと国内向けに発言しています。
そんな中で日本より先に韓国から情報を要請しただけでなく、日本から情報要請がなかった事が韓国国内でも報じられ批判の声が上がっていました。
韓国国内では法務大臣の疑惑などで世論が二分し、政権支持率が政権発足から最低を記録するなど政権批判が強まっています。
今回の「日本を助けるため」発言は韓国政府への批判をかわすためのパフォーマンスと思われます。
日本を仮想敵国として扱っておきながら「友好国として助けるべき」とか考えられないでしょう。
しかし韓国人はこんな意味不明な発言で納得してしまうのでしょうか。
ネットの反応
自分から破棄表明しておいて、この恩着せがましい物言いである。そもそもGSOMIAが必要なのは韓国側でしょう。
後1ヶ月少しで終わりの話です。
未練がましく話に出してくるけど「やっぱり継続します」とか言い出すなよ。
「日本が必要だから継続してほしい」とお願いしてきたとか言うに決まっています。
そう思うのであれば、友好国とのGSOMIA破棄を表明したあなた方は矛盾してますよね。
我々はGSOMIA維持を表明しておりましたし、あなた方から破棄を表明されたのですよ?
どういう風の吹き回しでそのようにコメントされるのか大変憂慮いたします。
言い訳に知恵を巡らせ過ぎて、いろんな変化球が飛んできますが、あくまでかの国の内情での弥縫策なので、日本側からの反応は皆無でしょうね。
やっとシナリオができたようです。練りに練って日本に恩を売る話にするにはどうすればよいかを、一生懸命あーでもないこーでもないとこねくり回したようですね。すぐにわかるお伽ぎ話を創造する習性は、健在です。
これってGSOMIAで情報提供を要請したことに対する国内向けの言い訳ですよね。支持率向上のためにいろいろと青瓦台は必死ですね。
日本の分析が大きく間違っていたわけではない。ミサイルの1段目か2段目が分離して落下したのを2発と誤認しただけでしょう。恩着せがましく言われるほどのことではない。
状況が悪くなったから破棄表明の撤回をするための布石かな。「日本のために破棄は取りやめる」とか言い出しそうだな。日本はきっぱりと否定して完全防御したほうがいい。
一所懸命自分達のメンツを保つための嘘を考えてたんだね。レーダー照射の時と同じだね。哀れだね。
ミサイル情報請求より、時間掛けた言い訳にしては
お粗末な発言ですね。
最後に
全くもって理解に苦しむ言い訳ですね。まあ韓国国内向けのパフォーマンスでしょう。
そもそも何故すぐに情報要請の意図を発表しなかったのでしょうか。10日以上もかかって発表したのはその間に必死にシナリオを考えていたのでしょう。
それにして、一方的にGSOMIAを破棄した側が「日本を助けるために情報を提供したくて要請した」なんてお粗末なシナリオだと思いますが…。
そうでもしないと自分たちのメンツを保てないのでしょう。
GSOMIAが正式に失効するまであと1か月程になりました。日本は何もせず黙って見守りましょう。
以上