自動車用品などを販売している通販会社「オートウェイ」の社長・倉元進(くらもと・すすむ)容疑者(58)、常務取締役・田中剛(たなか・つよし)容疑者(56)、社員・村上浩二(むらかみ・こうじ)容疑者(41)の3人が逮捕されました。
安全性に問題がある輸入ホイールを安全基準を満たしているように偽装して販売したとして、不正競争防止法違反の疑いがもたれています。
倉元進容疑者らの事件について事件経緯や犯行動機、プロフィールや顔画像についてまとめます。
粗悪ホイール品質偽装「倉元進」ら3人が逮捕
国土交通省が定めた保安基準に満たないタイヤホイールを販売したとして、愛知県警は13日、不正競争防止法違反(誤認惹起表示)の疑いで、福岡県苅田町の輸入タイヤ・ホイール販売会社「オートウェイ」の社長倉元進容疑者(58)=同県福津市=ら男3人を逮捕した。
捜査関係者によると、ホイールが原因となった事故は確認されていない。
3人は昨年、基準に適合したことを示す「JWL」マークを刻印して品質を誤認させる表示をしたホイールを輸入し、兵庫県の男性に十数本を販売した疑いが持たれている。
同社ウェブサイトによると、年間230万本以上のタイヤをインターネットで販売している。
出典:共同通信
事件の詳細
事件の経緯
倉元進容疑者らは去年7月ごろから11月ごろまでの間に、海外から輸入した安全性に問題があるホイールに対して、国の安全基準に適合したことを示す「JWL」マークを付けて、品質を偽装して販売した疑いがもたれています。
逮捕前、倉元進容疑者は東海テレビの取材に対して
「うちは輸入ホイールで海外から世界中で売られているホイールを仕入れてますが、そりゃあメーカーが使う検査機は、日本のJWTCという組織の、公的団体が試験をやった機械で検査していますからね。うちの会社が特別に問題があったと思ってませんので」
引用:東海テレビ
と答えています。
事件発覚の経緯
今回の「粗悪ホイールの品質偽装」が発覚したのは全く別の事件がきっかけでした。
今年2月、ドイツ製の人気ホイールメーカー「BBS」の偽物マークが付いたホイールを販売したとして、兵庫県の会社員が逮捕される事件がありました。
この男は「オートウェイ」でBBS風デザインのホイールを購入して、「BBS」の偽物マークを付けてインターネットオークションで販売していました。
これだけ聞くと「オートウェイ」自体は関係なく、偽ブランド品を販売した会社員だけが悪いように見えます。
しかし、その後の捜査で「オートウェイ」から購入したホイールが国の安全基準に適合していないことが判明してしまいます。
そしてホイールの販売元であった「オートウェイ」に捜査が入り、今回の品質偽装が発覚したのです。
犯行動機
倉元進容疑者ら3人は調べに対して容疑を否認しています。
JWLとは?販売側が自己判定できる!
今回問題となっている「JWL」とはどんな技術基準なのでしょうか。
国土交通省が定める技術基準で、日本国内で販売されるアルミホイールはこの基準に適合している必要があります。
日本国内で自動車用アルミホイールを販売するには、国が定めた技術基準、JWL(乗用車用)・JWL-T(トラック・バス用) 技術基準を満たしている必要があります。このマークは、それを満たしている証として、日本国内で販売されているアルミホイール(自動車メーカ純正品を含む)にはそれが表示されており、JWL・JWL-T の表示のないアルミホイールは、保安基準を満たしていないと判断され、車検すらパスできない重要な表示なのです。
引用:株式会社エムテクノ
ただ、国に定める基準なのに適合判断はメーカや販売店が自己判断で行えます。
しかし、国が定めた重要な表示であるはずの JWL・JWL-T マークですが、JWL・JWL-T 技術基準への適合判断は、アルミホイール製造者(自動車メーカーや製造工場または販売元)が、自ら試験をおこない、適否を自己判定できるものと定められています。
言い換えると、あたかも技術基準を満たしているものとして、製造者が JWL・JWL-T マークを悪用することは、いたってカンタンなことなのです。
引用:株式会社エムテクノ
「倉元進」ら3人のプロフィール・顔画像・SNS
「倉元進」ら3人のプロフィール
プロフィール
名前 :倉元進(くらもと・すすむ)
年齢 :58歳
職業 :オートウェイ・社長
名前 :田中剛(たなか・つよし)
年齢 :58歳
職業 :オートウェイ・常務取締役
名前 :村上浩二(むらかみ・こうじ)
年齢 :58歳
職業 :オートウェイ・社員
罪状 :不正競争防止法違反
「倉元進」ら3人の顔画像
倉元進容疑者ら3人の顔画像は公開・報道されています。
<社長・倉元進容疑者>
<役員・田中剛容疑者>
<社員・村上浩二容疑者>
ネットの反応
一概に中国製ホイールの品質がすべて粗悪だ、ということでもないのですよね。粗悪なものと理解していながら、それが基準を満たしているかのように装って売った疑いですし。
AUTOWAYさんでは、タイヤを何度か購入したことがあります。国内メーカーのちゃんとしたもので、今まで使用してきて何の問題もありませんでしたが、こういう記事を見ると次からは違うところのお世話になろうかなーと思ってしまいます。最近ではCMも見かけて、知名度も上がってきていただけに、残念に思います。
基準を満たしていないのを知りながら偽装した。これはダメ。
リコールし回収返金となるでしょう。
薄利多売のビジネスモデルかと思いますが資金は大丈夫でしょうか?
偽装は保険も効かないでしょう。
安全基準に合わない物に偽の安全基準適合刻印を付けて売るのは完全な違法、詐偽行為。
安全基準に合わなから全く駄目では無いとか、これはおかししい。
違法は明らかて、耐久性や事故の危険もある。厳しく取り締まるのは当然。
タイヤも驚愕の価格帯だけど、使ってみるとそれほど悪い製品ではなかった。
けど、偽BBSはマズかったなぁ。
BBSの偽造品を販売するなんてかなり悪質。ブランドを信用して高額で購入しただろうに。
最後に
今回問題になった品質偽造ですが、製造メーカや販売店が自己判断で適否を判断する仕組みにも問題があるのではないでしょうか。
以上